パーティーは、トニー・ベネットの誕生日を祝うためだけでなく、彼が設立した非営利団体“Exploring the Arts”のロサンゼルスへの展開拡大を祝うための会でもあった。“Exploring the Arts”は、公立高校における芸術教育を支援するための団体。すでニューヨーク市にある14の公立高校を支援しているほか、今年はロサンゼルスにある3つの公立芸術高校をサポートすることになっている。
誕生会でトニー・ベネットはクイーン・ラティファと共に、「フー・キャン・アイ・ターン・トゥ」をデュエットして会場を魅了。誕生ケーキが運びこまれると、愛らしい笑顔を見せた。彼は高い歌唱力だけでなく、その人間性と人徳で、後輩ミュージシャンや世代、分野を越えた人々からも尊敬を集めている。この日のために集まった錚々たる面々が、大きな声で「ハッピー・バースデイ」を合唱して壮大な誕生会は幕を閉じた。
9月7日には東京ジャズで13年ぶりの来日公演を実施。また、彼の音楽人生を総括するような究極のベスト盤「トニー・ザ・ベスト」が、来日を記念して8月28日にリリースされる予定だ。