独紙ベルリナー・クーリエや英紙メトロなどによると、人形が盗まれたのは、ドイツ中部の街ハン・ミュンデンにあるマクドナルドの店舗。店外のベンチに座る形で設置されていたロナルド・マクドナルド(※日本の呼び方はドナルド・マクドナルド)の人形が、5月18日の夜に姿を消したことが分かった。警察の調べでは、前日の夕方までは存在が確認されていたそうで、それから“行方不明”に気付いた夜までの間に、何者かが“誘拐”したものと見られている。
1体の価格は約600ユーロ(約8万円)という人形が“誘拐”される事態に5月27日、Facebookを使って広く返還を呼び掛けたドイツのマクドナルド。「黄色のスーツに赤と白のストライプ柄セーターを着て、赤いピエロの靴を履いている」と服装まで詳細に説明し、赤文字で「行方不明」と書かれた写真を用意して、情報提供を求めている。
そしてマクドナルドは、少しでも人形を戻しやすいようにと、持って来た人には「ビッグマック100個の報酬」を出すとアピールし、速やかに解決するよう望んでいるという。
マクドナルドが行った異例の投稿は、ドイツ市民のみならず広く関心を集め、寄せられた書き込みには太っ腹な提案に対して「チーズバーガーではダメなのか」と質問する人や、ライバルチェーン店の名前を挙げて疑う人もいたりと、投稿を面白く捉えている人が少なくない。“誘拐”されてから1か月ほど経った現在も、残念ながら人形はまだ戻ったとの報告はされていないようだが、早くビッグマック100個の効果がもたらされるよう期待したいところだ。