中国紙楚天金報などによると、この災難に遭遇したのは湖北省黄石陽新県で暮らす宋登懐さん。70歳の宗さんは今から30年前、病院で胃潰瘍の手術を受けたのだが、それから数年後、原因不明の胃痛に悩まされるようになった。ただ、当初は痛みはそれほど強くなかったことから、宗さんは胃薬を飲んだり鎮痛剤を飲んだりして凌いで来たそうだ。
しかし、ここ数年は痛みが激化。それは息子の進金さんが重病を疑うほどで、ひどい日には一睡もできないほどの激痛に襲われるようになってしまう。取り返しがつかなくなることを恐れた家族は、ひとまず病院で検査を受けさせることにした。
すると、宗さんの身体に驚きの事実が発覚する。レントゲン検査で腹部に15センチほどのハサミのような物体が入っており、詳しく調べてみると、それは手術で用いる止血鉗子であることが判明した。
もちろん、宗さんの胃痛はこの止血鉗子が発端となっていたわけだが、30年前まで遡らなければ具体的な原因究明は不可能。当時手術を受けた病院にも、すでに記録は残っておらず、現時点ではなぜこのようなことが起きてしまったのか、はっきりしないままだという。
なお、宗さんの体内に埋まっていた止血鉗子は5時間に及ぶ手術を経て、無事摘出されたそうだ。