この動画は、3月4日付でYouTubeに公開された「Elevator Murder Experiment」(http://www.youtube.com/watch?v=qo6Jzh7SHRA)。動画は人気俳優コリン・ファレルなどが出演する映画「Dead Man Down」(日本公開は未定)が米国で3月8日から公開されるのに合わせ、プロモーションの一環として撮影されたもので、公開から1週間足らずで再生回数は400万回を突破している。
舞台は、ニューヨークのとあるビルのエレベーター。扉が開くと、床に倒れ込んで格闘している男性2人がスタンバイしており、犯人が被害者の息の根を止めようと、必死にロープで首を絞めあげているドッキリが仕掛けられている。映画のストーリーになぞらえ「進行中の殺人事件を目の当たり」にするシーンを用意し、目撃した市民が一体どんな行動をするのか、いろいろな人の反応を見てみようというコンセプトだ。
衝撃の光景が飛び込んで来た瞬間、驚くような反応を見せるところまでは、ほとんど皆同じ。しかし、その次に起こす行動は人それぞれで、逃げるにしても大声を上げる人もいれば無言で立ち去る人もいる。また、果敢に2人に近づくパターンでは、犯人に立ち向かって直接攻撃するか、それとも2人を引き離そうとするのか、瞬時の判断がいろいろと違って面白い。
さらに、中には冷静に声をかけながらも立ち去る男性や、エレベーターの外から写真を撮ろうとする男性、驚いた瞬間によろめき出して興奮しながら電話していた相手に状況を伝える女性も。反応の見え方に差はあれど、目の前に衝撃の現場が突然現れて混乱したのはどの人も同じはずで、その状況で瞬時に最善の選択肢を見つけ出すのはとても難しいことのようだ。“人のふり見てわがふり直せ”ではないが、動画のような場面ではどうしたら良いのか、ひとつの勉強として見てみてはいかがだろうか。