中国のスポーツメディア騰訊体育が引用しているのは、ミラン関連のニュースを集めたサイトmilannews.it。同サイトが掲載するニュースは玉石混淆で100%信頼できるとは言い難いが、同サイトが4月18日に「ミランのガッリアーニ副会長の獲得リストに香川真司の名前がある」と報じたことに中国メディアが反応。「ミランが川島と香川のW獲りか」「香川の移籍金は2,000万ユーロ」といった情報に、独自の解釈も加えて報じることとなった。
この“移籍話”は噂の域を出ておらず、当然のことながら「香川選手がミランに移籍する」と確定したわけではない。それでも中国のミランファンは過剰に反応。「もし本当に香川がミランに入団するなら、すぐにミランサポーターを辞める」「ミランは中国人サポーターの気持ちを踏みにじる気か?」といった反対意見から、「もし本当に香川が入団すればミランは強くなるはず。これはミラニスタにとって喜ぶべき話題だろう」とする賛成意見、「香川が中国人になってくれれば…」「ミランにとっては明らかに中国市場より日本市場のほうが重要だ。中国はサポーターの数では勝るが、じゃあ誰が1枚1,000元(約1万3,000円)もするユニフォームを買っているんだ?」など、さまざまな声が飛び出している。
このように、香川選手の“移籍話”に対する中国人の反応は賛否両論といったところだが、中国では香川選手の能力を認めている人が多いのも事実。これまで香川選手はマンチェスター・ユナイテッドやチェルシー、アーセナルなど、多くの名門クラブが関心を寄せていると伝えられてきたが、その都度、それぞれのクラブの中国人ファンからは反対意見だけでなく、賛成意見も出ていた。また、その名前の綴りから“香川寿司”などと親しまれ、ほかの日本人選手よりも高い人気を誇っている。
いずれにせよ、現時点では何とも判断しようがない話題だけに、今後の経過を見守るしかないが、本当に香川選手のミラン移籍が実現すれば、多くの中国人ファンもそのプレーに注目することになるのは間違いなさそうだ。