米ニュージャージーに住むジェフ・サルベッジさんが撮影した妻・ジェニファーさんの写真は、すべてにある共通点があります。それは、妻が必ず同じドレスを着ているということ。しかもそのドレスは、2人の結婚式で実際に使用したウェディングドレスなのです。結婚から3年。旅行で行く先々にウェディングドレスを持参し、世界各地で撮り続けた写真をまとめたのがこの写真集なのです。
写真の一部を紹介しているジェフさんの公式サイト「One Dress, One Woman, One World」によると、すべての始まりは2人が結婚式を挙げるために訪れたイースター島でのこと。新郎でありながら、カメラマンの役割も担っていたジェフさんが妻に投げかけたリクエストが発端でした。ジェニファーさん曰く「ライティングや背景にこだわる彼が、島中のいろいろな場所で何度も何度もドレスを着てポーズを取るように私にお願いしてきたの」。
結局、イースター島では3回ドレスを着るハメになったジェニファーさん。すると、結婚式の1か月後にヨーロッパのアルプス地方へ行った際にもウェディングドレスでの写真を撮ることになり、気がつけば中国、エジプト、ニュージーランドと、バックパックにドレスを詰め込んでは、ポーズを取り続けることになったそうです。
世界のどこへ行っても、ウェディングドレス姿で写真撮影をしているとなれば、自ずと人々の注目を集めます。ジェフさんは「そうすると自然に現地の人たちと交流できる」と、夫婦の“プロジェクト”のおかげで旅の楽しみが増えた喜びも感じているようです。
3年間の記録はジェフさんの公式サイトからそのままタイトルをとり、米Amazon.comなどで販売中。それにしてもこの“プロジェクト”、ずっと新婚旅行気分が続きそうで、なんだか素敵ですね。