アパートなどの共同住宅では、住民一人一人のマナーを守る心が快適な生活を送るための鍵となります。そして、アパートを保守・管理する側も、それを知っているからこそいろいろなルールを定め、住民たちに遵守を求めているのです。

米放送局WMUR-TVや米通信社UPIなどによると、ニューハンプシャー州レバノンにあるティンバーウッド・コモンズというアパートでは、最近マナーを無視したある行為が問題になっていました。それは犬のフン。犬が排便をしたらそれを片付けるのは飼い主の当然の務めですが、この当たり前のことが守られておらず、アパートのあちこちに犬のフンが残されている状態だったのです。

この問題をなんとか解決しようと、アパートの管理人は“犯人探し”に乗り出します。その方法はDNA検査。犬を飼っている住民全員に「ペットのDNAサンプルを提出するように」と通達したのです。

管理人はDNAサンプリングキットを購入して住民に配布。集められたサンプルは専門機関に送られ、敷地内に残されたフンから検出したDNAと照らし合わせることで、どの犬のフンなのかを突き止めるというわけです。

この“犯人探し”の方法を知った住民たちは「こんなのは聞いたことがない」と驚きながらも、「朝、高い靴を履いて外に出た瞬間、犬のフンを踏んで嫌な気分になるよりはずっとマシ」と、試みに好意的な声も出ています。

ちなみに、犯人が割り出されたときの対応は、まだ管理人側からの説明がないそうです。
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