中国紙山西晩報などによると、河北籍の趙さんは40代の男性。彼は貧しい家庭に生まれ育ち、この年齢まで暮らしてきたため結婚とは縁がなく、長い間独身生活を送ってきたという。
そんな趙さんのことを誰よりも心配していたのが、70歳を超えた父親だ。「息子が老後を一人で生きていくのは可哀そう」と、いつも将来を憂いていた。そこで息子のために考えたのが、結婚相手を“買ってあげる”こと。2009年6月、方々から借金をして7,500元(約9万3,000円)をかき集め、ブローカーを通じて40代の雲南籍女性を“買った”そうだ。
これだけでもあってはならない話だが、この親子はさらに常軌を逸していた。父親が“買った”女性と結婚するのかと思いきや、趙さんは容姿と年齢が気に入らず、3か月後に4,000元(約4万9,000円)で別の人に“転売”してしまったのだ。そして、一連の人身売買は明るみとなり警察沙汰に。趙さんは地元から逃亡した。
逃亡劇はしばらく続いたが、4月26日、山西省大同市の派出所に勤務している警官が挙動不審な中年男性を見つけ、インターネットで身元照会を行ったところ、この男性が趙さんであることが発覚。その場で逮捕され、河北省警察に身柄を引き渡されたという。