きっかけとなったのは、中国の掲示板サイト「天涯社区」に投稿された1枚の写真。投稿主は「楽宜高速の中ほどに“竹製の歩道橋”がかかっていた」と紹介している。
投稿された写真を見ると、高速道路を横断するようにかかる歩道橋は簡単に竹を組んでいるだけで、今にも崩壊しそうな弱々しい雰囲気。中央分離帯から伸びた4本の竹が歩道橋を支え、、足場は波打つような歪んだアーチがかかっている。手すりも竹で組まれているようで、よほど度胸がある人でなければ渡れる代物には見えない。
この写真は瞬く間にネットユーザーの話題を呼び、多くのサイトに転載されるとともに、さまざまな意見が噴出。「粗末過ぎる。渡るのに命がけじゃないか」「また手抜き工事か」「さすがにこれは工事人が臨時でかけた橋だろう」などの声が挙がっているが、中には「近くの住民が勝手にかけたのでは」と推測する人もいる。
楽宜高速公路を管理・運営する企業は地元紙に対し「このような橋は(施工業者も)作っていない。現場でも見たことがない」(中国紙成都晩報より)と、“竹製の歩道橋”の存在自体を完全否定。歩道橋はすべて鉄筋コンクリート製であり、道路の下にはトンネルも建設中で「住民の通行には問題ない」としている。
そうなるとやはり「誰がこの歩道橋を作ったのか」ということになるわけだが、やはり指摘される通り、「住民が勝手にかけた」ものなのだろうか……。