中国紙福州晩報によると、この女性が親子鑑定のために訪れたのは福建省にある司法鑑定所。同省南部で働いているこの若い女性は3か月前に妊娠していることを知ったものの、当時3人の男性と“関係”を持っていたため、自分でも誰が本当の父親かわからない状態だった。せっかく授かった赤ちゃんは諦めたくないと思う一方で、血縁関係のない男性を父親にしたくないとの思いも強く、その結果、父親の可能性がある3人の男性全員を引き連れて鑑定所を訪れたそうだ。
想像するだけでもバツが悪そうな状況だが、鑑定所の係員の話では「3人の男性はいたって平然としていた」とのこと。挙句に3人とも「自分が親だと証明されれば彼女と結婚する」と宣言するほどで、彼女が自分以外の男性と同時に交際していたという事実は、あまり気にしていない様子だったという。
同鑑定所によると、2年ほど前から、未婚の若い女性が親子鑑定に訪れるケースが増えているそうだ。しかし、そのほとんどが連れて来る男性は一人だけ。今回のように3人の男性と一緒に来たケースは初めてだという。また、福建律大法学院の副教授は「婚姻法には一夫一妻制や夫婦が互いに忠誠を尽くすことなどは明記されているが、未婚の男女に関わる問題には一切触れられていない」とし、ただ本人たちのモラルに頼るだけの現状は、こうしたケースを増加させかねないと警鐘を鳴らしている。
ちなみに、今回の女性は無事に親子鑑定を済ませ、父親だとわかった男性と2人、仲良く手を取り合いながら鑑定所を後にしたとのことだ。