「バウリンガル」は、音声&音響科学分野の第一人者・鈴木松美博士が所長を務める日本音響研究所と、動物行動学の専門家である小暮規夫博士、ケータイコンテンツの企画・開発のインデックス、そしてタカラが共同で開発した犬語翻訳機。2002年9月にタカラから発売され大ヒットを記録したほか、同年10月には米ハーバード大学系科学ユーモア雑誌が主催する「イグノーベル賞」平和賞を受賞するなど大きな話題を呼んだ。
「バウリンガル for iPhone」は今年2月に概要が発表され、愛犬家などから登場が待ち望まれていたアプリ。「翻訳機能」では、リアルタイムに声紋分析した犬の鳴き声を「楽しい」「悲しい」などの6種類の感情に分類し、人間の言葉に翻訳して表示する。犬種を設定することで精度を高めることも可能だ。
辞書機能も搭載しており、好みに合わせて翻訳結果を土佐風味(土佐弁風)や関西風味(関西弁風)、オス言葉やメス言葉で表示も。また、スペシャル辞書「犬の道」を使えば、犬の鳴きまねをした人間の音声を判断し、犬の気持ちとして変換、文字を表示するといった楽しみ方もできる。こうした辞書は順次追加する予定だ。
さらにiPhone版ならではの機能として、「翻訳機能」を使って翻訳した愛犬のメッセージをTwitterに投稿したり、飼い主から返信したりすることができる「バウイッター機能」を搭載している(※愛犬と飼い主、それぞれのアカウントが必要)。「バウイッター機能」では投稿・返信内容はTwitter上に愛犬とセットで表示されるほか、「バウリンガル for iPhone」ユーザー同士のコミュニケーションがとりやすい仕組みが用意されている。
なお、2月の時点で発表されていた「写真編集機能」については、現時点では実装を見合わせているという。