米地方紙サクラメント・ビーによると、この依頼をしたのは酒類メーカーのスカイスピリッツ。“お題”はニカラグア産のラム酒「フロール・デ・カーニャ」をベースに、「ピーナッツバターとジャム」や「BLTサンド」といったランチで人気のサンドイッチをカクテルにするというもので、カナダのトロントでカクテルコンサルティング会社を経営するトレヴァー・バーネットさんが請け負った“お題”は「チーズバーガー」だった。
カクテルが飲み物である以上、液体で「チーズバーガー」を表現しなければならない。そこでバーネットさんはラム酒の中に「濃縮したビーフストック」「塩、胡椒」「チェダーチーズ」などを入れるという方法を採った。
完成した「チーズバーガーカクテル」のサンプル写真を見ると、グラスはピクルスやトマト、チーズをまぶしたクラッカーなどで飾り付けされ、なんとも不思議な雰囲気を醸し出している。ソルティ・ドッグの塩のように、グラスの縁にマスタードを混ぜたパン粉を添えているのもポイント。バーネットさんはこのカクテルを「グラスで食事をするようだ」(米紙ニューヨーク・デイリーニューズより)と、それが濃厚な味わいであることをほのめかしている。
ただ、このカクテルには1つ問題がある。それはバーネットさんでさえ、作るには「20分かかる」ということ。「バーでやるのは少し面倒」と、残念ながら実際にどこかのお店で味わうのは難しいかもしれない。ちなみに、「チーズバーガーカクテル」はステーキやフレンチフライにも合うそうだ。