それは25日に行われた沈陽東進との試合でのこと。中国紙新華網によると、主力ゴールキーパーの趙海選手がメインスポンサーの企業名が記されるユニフォームの胸元に、大きな字で“能発”(出すことができる)というメッセージを掲げたのだ。ちなみに、ゴールキーパー以外の選手の胸元にはスポンサーがきちんと記されていた。
ここでの“能発”は「給料は出せる」という意味。この試合前に「クラブ側は選手に支払われていない18か月間分の給料を確約した」と言われているため、趙海選手がチームを代表してクラブ側に念押しをするべく、こうした行動に出たものと思われる。
肝心の試合結果だが、南京有有は後半に先制点を決められ、そのまま0−1で敗れてしまった。しかし、主力メンバーが復活したことや、格上のチームに善戦したことは同チームにとって一筋の光。甲級リーグは残り13試合。南京有有は逆境をバネに、奇跡的な大逆転を成し遂げられるだろうか。