ローソンは1996年に中国に初進出。日本式のコンビニスタイルをベースに、現地に合わせたサービスや商品開発を進めながら、これまで上海市に309店舗(2010年5月末現在)を展開してきた。そして今年4月に、100%出資の現地法人・重慶羅森便利店有限公司(重慶ローソン)を設立。本格的に中国内陸部での展開を始める。
重慶市は人口3,200万人を抱える世界最大級の都市で、北京・上海・天津に次ぐ中国4番目の直轄都市。その経済成長率は6年連続で二桁成長を続け、中国の全国平均や上海をはじめとした沿岸部の成長率を上回るペースで伸びている。そうした状況の中、コンビニに対する潜在的な需要が高まってきており、重慶市の招聘を受けて、今回ローソンが日本のコンビニとしては先陣を切って内陸部に乗り込むことになった。
重慶1号店は研修施設を備え、この店舗で営業しながらスタッフの研修を行い、8月から本格展開を予定。8月末までに重慶市内5店舗体制とし、2011年内に30店舗、5年間で200店舗を展開する計画だ。
なお、1号店は24時間営業で、弁当、寿司、おにぎり、パン、調理パン、おでん、雑貨など、約1,100品目を取り扱う。