「藤子・F・不二雄ミュージアム」は、藤子・F・不二雄の作品の原画や、それに関連した資料などを通して、将来に渡ってその業績を顕彰するとともに、「夢」「希望」などのメッセージを子どもから大人まで幅広い世代へ伝えていくための文化施設。藤子・F・不二雄は富山県高岡市の出身だが、1961年から没年までを川崎市多摩区で過ごしていたことから、夫人の正子さんが5万点にも及ぶ原画や資料の展示・活用を川崎市に依頼していた。
設立される「藤子・F・不二雄ミュージアム」は延床面積が約3,600平方メートル(敷地面積は約5,483平方メートル)で、地上三階建て。立地は小田急線向ヶ丘遊園駅から徒歩16分、JR宿河原駅から徒歩15分、JRおよび小田急線の登戸駅から徒歩18分の場所で、登戸駅からはシャトルバスを運行する予定だ。
ミュージアムは大きく4つで構成。「展示室」には5万点の原画をさまざまなテーマごとに分けて展示するほか、愛用の机などを再現した“先生の部屋”や引き出し展示などを行う。「プラザおよび映像展示室」はキッズスペースや親子でマンガを読めるライブラリー、オリジナル映像の上映など、「ミュージアムカフェ、ミュージアムショップ」はオリジナルメニューが楽しめる飲食スペース(内容は計画中)、「屋上ひろば」は緑と風の中でキャラクターと触れあえるスペースとなっている。
入場はゆったりと見てもらうために、基本的には「予約制」を採用。1日の予約時間を4回に分け、1回の収容人数は最大500人で、1日あたりの最大人数は2,000人、年間50万人を集客の目標としている。チケットの販売方法は未定だが、全国どこからでも予約できるシステムを計画しているという。