「悔しくて、悔しくて、悔しくて」の一文から始まるエントリー「すいませんでした」は、朝青龍が国技館の会議室から「ちっちゃく指で×」を作りながら出てきたあと、マンションに帰宅するまでの内幕をつづったもの。冒頭の一文の通り、やりきれない胸の内を吐露している。
朝青龍は当初、理事会に呼び出された時点では「辞める気なんてなかったし、協会に呼ばれてからも0パーセントの可能性の中でも望みがあるなら」現役続行の可能性に賭けていたという。
しかし、事情聴取を受けた理事会では解雇の提案が出され、「このまま解雇になって 土俵に上がれずに終わるよりも引退相撲で皆さんの前に出る事」を最後に選択。もう道が残されておらず、やむなく引退を決めたあと、朝青龍と一宮氏は「国技館のトイレに2人で入って洗面台の前に並ん時 鏡越しにお互い目があって……2人で号泣」(※原文ママ)したそうだ。
そして一宮氏は朝青龍から感謝の言葉を伝えられ、マンションへ向かう車の中ではその言葉を思い出して再び号泣。「これから沢山、いい事がある 章広泣くなって」となだめられたものの、このとき朝青龍も「ぼろぼろになる位に」泣いていたという。
マンションでは、朝青龍の母がショックを受け寝込んでいたが、一宮氏が「横綱を守れなくてすいませんでした」と謝罪すると、「あなたは一生懸命やってくれました、これから新しい事に向って横綱と頑張ってください」と励まされ、朝青龍からも「一生お前はマネージャー」と言われたことを明かしている。
引退劇から2日が経ち、気持ちはだいぶ落ち着いたと言うものの、「テレビのニュースで横綱を見ると自然に涙が」。現在、朝青龍はハワイへ旅立ったが、「時期が来て皆さんの前に出てくる来るまで横綱を静かに見守ってあげて下さい」とつづり、エントリーを締めくくっている。