1月27日から東京・新宿の伊勢丹新宿店で、チョコレートの祭典「サロン・デュ・ショコラ」が始まった。会場にはフランスやスイスなど、チョコレートの“本場”から数々のブランドが集結しているが、その中で異彩を放っているのがアラブ首長国のドバイからやって来た「アルナスマ」だ。

「アルナスマ」は2008年にドバイの首長ムハンマド・ビン=ラーシド・アール=マクトゥーム氏の指導のもと設立されたチョコレートブランド。その特徴は、近年ヨーロッパを中心に注目されているラクダのミルクを使用している点で、昨年までは同国のラクダ牧場や高級ホテルを中心に販売されていた。しかし昨年後半から世界展開を本格化させ、現在は日本でもバレンタイン向けの商品として、各百貨店などで販売が始まっている。

そうした流れを受け、今回の「サロン・デュ・ショコラ」にも参加した「アルナスマ」のチョコレート。ラクダミルクを使用したチョコレートはどのような味なのか、実際に商品を入手したので、会場での様子とともに簡単にご紹介していこう。

会場のブースでは、販売員はアラブの民族衣装を身にまとい、チョコレートと、使用されているラクダミルクパウダーについて熱心に説明。物珍しさもあってか、ブースでは多くの来場客がディスプレイを見つめ、説明に耳を傾けていた。

入手したのはラクダの形をした木箱入りのチョコレート「キャメルキャラバン マカダミアハニークリーム」と、販売員から勧められた板チョコ「チョコレートバー スパイスアラビア」の2種類。原材料の表示には「ラクダミルクパウダー(UAE産)」との記述はあるが、基本的にラクダミルクだからといって何かクセがあるわけではなく、非常に食べやすい、後味も心地よい美味しいチョコレートだった。

ラクダミルクは低脂肪で、ビタミンCは牛乳の数倍。乳糖が少なく、インスリンが多く含まれていると言われる。牛乳にはない魅力もあるだけに、これから注目される食材となっていくかもしれない。

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