11月9日に公式サイトで更新されたメッセージ「これからもよろしく!」によると、矢野捕手はこれまで沈黙を守っていた理由を「中途半端に何か言ってしまうと誤解を招く事もあると思ったので、自分の気持ちが決まるまで、メッセージは出さないと決めてました」と説明。その上で「この何週間か、これまでに無いぐらい悩みました」と、やはり城島捕手の入団が相当な苦悩となったことを明かしている。
来季については「FAでの城島選手入団の持つ意味は、僕も理解しているつもりです」「かなり厳しい状況になると思います」と、正捕手の座を失う可能性を踏まえつつ、「でも、僕のやる事は何も変わりません。自分が試合に出る為の努力、試合で結果を出す為の準備を精一杯やっていきます!」と、すでに気持ちを切り替えて臨む決意が固まっているようだ。
矢野捕手は1990年のドラフト2位で中日に入団。1997年オフに大豊泰昭選手とともに阪神に移籍し、以降、阪神の正捕手の座を守り続けてきた。阪神移籍後は3割近い打率を残したシーズンも多く、“打てる捕手”として、そして金本・下柳・矢野の40歳トリオの一角として高い人気を誇っている。