マーク・デイさんとシルビアさんは幸せの瞬間を収めてもらおうと、1,450ポンド(約22万円)を支払ってカメラマンを雇った。しかし、このカメラマンの仕事ぶりが酷く、頭や身体が切れているのは当たり前、構図も無頓着だったのか、被写体が斜めになっている写真もあったという。撮影された写真は約400枚あったが、「2人が納得できるものは22枚しかなかった」(英紙デイリー・メールより)そうだ。結局、2人はカメラマンに賠償を求め、提訴に踏み切る。
その結果、2人は10月上旬に勝訴、カメラマンには賠償命令が下された。それでもマークさんは「これらの思い出のいくつかは、決して取り戻せない」(デイリー・メール紙)と複雑な心境だ。
しかし、この夫婦の話題が英メディアに取り上げられると、大きな反響を巻き起こすことになる。「(報道があって以来)多くの人が、我々にいろんなサポートを申し出てくれた」(英放送局BBCより)そう。その中に“2度目の結婚式”の費用負担を申し出る企業がいくつかあり、2人は感謝をしながら10月19日、今度は立派なカメラマンの前で結婚式を挙げ、しっかり写真を撮ってもらうことができた。
結婚式後しばらくは暗い気持ちに包まれていた夫婦も、世界中から寄せられた応援の声に感激し、いまは「本当にどうもありがとう」(BBCより)と、感謝の気持ちでいっぱいだという。あとは、人々の声を胸に、幸せな人生を築いていってもらいたい。