そうした中、MMD研究所(モバイルマーケティングデータ研究所)が「携帯電話の料金プランに関する実態調査」を、9月30日から10月12日の期間に実施(有効回答553人)。ユーザーが重視するポイントや不満を浮き彫りにしている。
まず、これからケータイキャリアを選ぶにあたり、「最も重視する点」についてたずねたところ、最も多い回答は「料金プラン・割引サービス」(50%)だった。以下、「携帯端末(機能)」(23%)、「携帯端末(デザイン)」(12%)、「端末販売価格」(13%)、「コンテンツサービス」(2%)と続いている。ひと頃は端末の機能やデザインをキャリア選びの決め手にするユーザーが多かったが、昨今は料金プラン・割引サービスといった部分を重視するユーザーが多いようだ。
次に、「ゆっくり長めの電話をかけるとしたら、どの時間帯にかけたいか」という意向をたずねたところ、トップは「21時〜22時」(17%)に。以下、「特になし」(16%)を挟み、「22時〜23時」(13%)、「23時〜24時」(7%)、「24時間全部」(7%)、「24時〜25時」(2%)と続いた。やはり仕事や学校から帰宅後、一息つく時間帯や、就寝前の時間帯を上げる声が多いようだ。
そして、ケータイキャリアが提供している通話無料サービスについて、予め用意した項目の「気になる」(気になる+非常に気になる)、「気にならない」(あまり気にならない+全く気にならない)を判定してもらったところ、次のような結果となった。
◎通話無料サービスで気になること(気になる+非常に気になる)
・指定先以外との通話は有料であること(69%)
・他社携帯会社との通話は有料であること(73%)
・21時〜1時の通話は有料であること(64%)
・家族割引対象以外との通話は有料であること(66%)
また、ケータイキャリアが提供しているEメール無料サービスについても同様の質問をしたところ、次のような結果となった。
◎Eメール無料サービスで気になること(気になる+非常に気になる)
・他社携帯会社とのEメール送受信は有料になること(54%)
・300KB以上のEメール送受信は有料になること(51%)
・家族割引対象以外とのEメール送受信は有料になること(48%)
通話無料サービスやEメール無料サービスはユーザーにとって便利なサービスなのは間違いない。しかし、半数以上のユーザーが「気になる」と答えているポイントがあることもまた事実。過熱する料金競争の中で、どこまでユーザーの意向を汲み上げた料金サービスを提供していくことができるか、各キャリアの今後の施策に期待したいところだ。