そんな経緯を持つ「ヘタリア」だが、9月24日、劇場版の製作がアニメ公式サイトや幻冬舎コミックスの「ヘタリア 」特設ページで発表された。現時点では「2010年公開予定」ということ以外は明かされておらず、詳細は今後、アニメ公式サイトやマンガ雑誌「月刊コミックバーズ」(幻冬舎コミックス)で発表するとしている。
「ヘタリア」は主人公のイタリアを中心に、ドイツ、日本をはじめとした「国」が多数登場し、交流する作品。第一次・第二次世界大戦といったデリケートなエピソードも描かれており、ファンの間でも、その扱いについては繰り返し議論が行われてきた。加えてアニメ放送を巡る騒動もあっただけに、今回の映画化については期待の声と共に、また何かしらの騒動が起きたりはしないかと、不安視する声も上がっている。
とはいえ、映画化が決定したのは、やはり高い人気があるからこそ。コミックスはシリーズ累計90万部を突破し(2009年9月現在/幻冬舎コミックス発表)、アニメも現在第2期に突入している。ほかにもキャラクターが歌うCDがオリコン上位にランクインしたり、ファンブックやドラマCDといった関連グッズが続々登場するなど、「ヘタリア」の周辺は実に賑やか。勢いに乗る「ヘタリア」の映画版がどのような作品となるのか、注目しておきたいところだ。