「Bride Can't Stop Laughing During Vows」と名付けられた動画は、9月2日にYouTubeに投稿されたもの。新郎はアンドリュー・エングストロームさん、新婦はメリッサさんという情報は動画の中に出てくるものの、それ以外の情報はなく、国や場所については英紙デイリー・メールが「米国のどこかと思われる」と推測するにとどまる。2分23秒の動画は「結婚の誓い、上品で美しく厳かで、そして時々……」というメッセージが流れ、2人の指輪交換のシーンから始まった。
式の会場は静まり、参列者の視線を一身に集める2人。お互いの手を取り合って見つめ合う、緊張感がピークに達するシーンだ。2人の表情が若干固いことからも緊張の色がうかがえるが、どちらかと言えば新郎のアンドリューさんのほうが落ち着いているように見える。
しかし、実はアンドリューさんには全く余裕がなかった。神父が述べる誓いの言葉を繰り返したあとに指輪をはめる段取りだったにも関わらず、アンドリューさんは指輪を手に取るとすぐにメリッサさんの指にはめようとしてしまう。
するとメリッサさんは右手で「まだよ」と合図しながらアンドリューさんの手を戻そうとしたのだが、このミスでテンパってしまったのか、神父の言葉にあった単語「lawfully(正式に)」を、アンドリューさんは「waffle-y(ワッフル)」と言い間違えてしまった。ちょっとしたかわいいミスだが、これをきっかけに厳粛なムードに包まれていた会場からは静かに笑い声が漏れ始める。そして、照れ隠しからか「パンケーキだね」とつぶやくと、メリッサさんも思わず笑い出し、参列者に向かってパンケーキを食べる仕草を見せた。
そこで緊張の糸が切れるとともに、笑いもこらえられなくなったメリッサさんは、座り込みそうになるほど爆笑。さらにアンドリューさんが「ずっとこれを恐れてたんだ」と言うと、メリッサさんの笑いはピークに達し、頭をのけ反らせながら大爆笑し始め、会場も一気に大笑いの渦に飲み込まれた。
「大丈夫、こういうのは以前にもありました」と、場を落ちつけようとする神父さんの想いとは裏腹に、新郎・新婦の笑いはその後も止まらない。もう一度やり直した誓いの言葉も、始まった瞬間に2人が姿勢を崩して笑ってしまい中断。進行しない状況に、神父までが「休憩させてください」とジョークを飛ばし、会場がすっかり和んだところで、動画は終わった。
YouTubeのコメント欄には「おかし過ぎる」「つられて笑っちゃった」との言葉がズラリ。微笑ましい2人と楽しそうな式の雰囲気に「結婚おめでとう」「今後もお幸せに」と、2人への祝福の声も数多く寄せられている。
結婚式としては失敗のパターン。しかし、参列者だけでなく、動画を見た人にも充分に幸せを感じさせたという意味では、大成功の式だったと言えそうだ。