さて、スポーツ界ではドーピング問題がよく注目を集めますが、MLBもそれは例外ではありません。そして活躍すればするほど、プレーヤーがドーピングの疑惑をかけられるのは当たり前のことになっています。プホルス選手も例外ではなく、メディアから攻撃を受けることが多いのです。
しかし、プホルス選手は敬けんなキリスト教徒であり、「ロール・モデル」(社会的模範)になることを大変重視しています。そのため、疑惑の目を向けられることにはかなり憤慨しているようで、
「メディアのバッシングにはこりごりだ。もう疑惑を晴らすためなら、毎日薬物テストをしてもいい。そしてもし陽性反応がでたのなら、カージナルスから今まで受けとった報酬を全額返済するさ」
と明言。「そこまでしなければ球界全体のモラルも向上しない」との考えからの発言です。
かつて、マグワイヤ選手は2004年に起きた薬物疑惑のスキャンダルの公聴会で明言を避け、「ドーピング確実」と見なされてしまいました。その結果、せっかくの栄光を失ってしまうことになってしまったのです。当時、カージナルスのファンも、ヒーローを失ったことに落胆していました。
そのため、今回のプホルス選手の潔さに対しては、ファンからも歓迎の声が上がっています。