「Meals on Wheels」の歴史は、第二次世界大戦中の英国にさかのぼります。ドイツ軍の空襲を受けたロンドンなどの大都市で、婦人を中心とした慈善団体が、食事の配達を行ったのが始まり。これが米国にも渡り、現在に至っているわけです。
このボランティア活動を28年間、ずっと続けている女性がいます。ヴァージニア州チェサピークにお住まいのライディア・ハートさんです。四半世紀以上の年数というのもすごいですが、なんと彼女は今年で101歳。それでも元気に活動を続けているとは驚きです。
ライディアさんが通う教会では毎月、第1週の火曜日に「Meals on Wheels」の担当が回ってきます。そしてこの配達をしているのがライディアさんと、ベティー・スティーベイさん(72歳)。ライディアさんは運転が出来ませんが、指定の届け先までの道案内をやっているのです。
「足の自由が限られてくる前は、玄関先まで食事を届けていたのですけどね」と語るライディアさんは、ちょっと寂しそうです。でも、「ほかの仕事や活動からは定年退職しちゃったけど、これだけはまだ止めたくないのよ」と、「Meals on Wheels」への意欲は衰えず、ベティーさんのお供を続けているのだとか。
ライディアさんが食事を配達するご年配の方々は、ほとんどが彼女より年下。彼女のほうが元気というのが、なんだか不思議な気もしますね。