このニュースを最初に伝えた米地方テレビ局KSLによると、記録を達成したのはユタ州サンディに住むフィン・ケヘラー君。5月16日にフィン君の11歳の誕生日パーティーが開かれることになり、その席で何か世界記録を目指そうと、昨年の秋から計画を立ててきたという。
フィン君はギネス・ワールド・レコーズを調べ始め、「顔に最も多くのカタツムリを乗せた人」の記録を発見。これは、1分間でできるだけカタツムリを顔に乗せて10秒間残った数を競うもので、記録集に掲載されていた世界一は、2007年にニュージーランド人が達成した8匹だった。
「ぼくはカタツムリが嫌いじゃないから、この記録なら破れる」と挑戦を決意したが、その直前に記録が37匹に更新されたことを知る。突然ハードルが5倍近くに上がったものの、挑戦当日には家族や友人、近所の人たちの協力も得て、3回目の挑戦で38匹を記録した。しかし、1匹上回っただけでは満足しなかったフィン君は、4回目に挑んで43匹の記録を樹立。その瞬間、フィン君は周囲の人からシャンパンシャワーで祝われた。この模様はKSLテレビのニュースとして取り上げられ、公式サイトにもその動画が掲載されている。また、AP通信は世界中にフィン君の世界記録樹立を配信した。
世界一達成に向けてフィン君の両親は周到に準備を重ね、達成の様子を収めたビデオと目撃者の報告を合わせてギネス・ワールド・レコーズ社に提出。同社の審査が通れば、フィン君は念願の「世界一」の称号を手にすることになる。記録認定には、同社の細かい規定をクリアする必要があるが、マスコミが大々的に取り上げているだけに期待は十分だ。