この調査は世界110か国を対象に、2008年1月〜12月のコンピュータ・ソフトウェアの違法コピー状況をまとめたもの。その結果、全世界の違法コピー率は110か国中16か国で上昇したものの、57か国は低下と、低下した国の数が上昇した国の数を大きく上回った。ただ、高違法コピー率の国の急激なパソコン出荷の拡大により、全世界の違法コピー率は2年連続3ポイント増の41%、損害額は前年比11%上昇の約530億ドル(約5.2兆円)となっている。
日本の状況に目を向けてみると、違法コピー率は前年比2ポイント減の21%。これは世界で2番目(前年4番目)に低い数字だ。ただ、損害額は約14.95億ドル(約1,460億円)と、世界ワースト10位(前年8位)という結果になった。
なお、違法コピー率が高いほうから順に並べた場合、トップに立ったのは「グルジア」(95%)だった。以下、「バングラディシュ」(92%)、「アルメニア」(92%)、「ジンバブエ」(92%)、「スリランカ」(90%)、「アゼルバイジャン」(90%)、「モルドバ」(90%)、「イエメン」(89%)、「リビア」(87%)、「パキスタン」(86%)、「ベネズエラ」(86%)と続いている。
逆に、違法コピー率が低いほうから順に並べた場合、トップに立ったのは「米国」(20%)だった。以下、「日本」(21%)、「ルクセンブルグ」(21%)、「ニュージーランド」(21%)、「オーストリア」(24%)、「ベルギー」(25%)、「デンマーク」(25%)、「スウェーデン」(25%)、「スイス」(25%)、「オーストラリア」(26%)、「フィンランド」(26%)と続いている。