クレヨンや色鉛筆などの「肌色」は、メーカーが「特定の色を肌色とすることは差別につながる」として10年ほど前から「うすだいだい」や「ペールオレンジ」に改められた。日本だけでなく諸外国でも同様の傾向にあり、お隣の韓国ではガーナ人らがクレヨンメーカーなどを相手に国家人権委員会に訴えたことを発端とし、2002年に「人種と肌の色に対する差別的認識を拡大しかねない」との判断から名称を変更している。
乾貴美子は同エントリーでこうした経緯を簡単に紹介しつつ、「『はだいろ』という基準があってこそ、黒人や白人との違いが<違っていても同じ人間>と感じられるようになるんじゃないかしら? なんて思ったりして」と疑問を呈した。昔から慣れ親しんだ「肌色」廃止に対し、違和感を抱いているようだ。
また自身の仕事に関連して、「肌色」が放送で使ってはいけない言葉ではないかとの不安をつづっている。現段階で放送禁止用語にはなっていないようだが、差別を助長するとの意見がある一方で、こうした“規制”を「言葉狩り」ではないかと批判する声も強く、乾貴美子の疑問が解決するにはまだ時間がかかりそうだ。