そんな栗原選手が、帰国後初めてブログを更新。米国に向かう前の正直な気持ちや、WBCに参加した感想などをつづっている。
緊急招集されたことについて、その心中は「正直、シーズンに向いていた気持ちをかえることに戸惑い、断れるものなら断りたかった気持ちが多少ありました」と、すぐにWBCモードに気持ちを切り替えることはできなかったという。そして「新幹線の中、飛行機の中でいきなりのし掛かった重いもの、しかも準決勝、決勝と今考えれば気持ちに余裕がなく無我夢中でした」と、かなりのプレッシャーを感じていたようだ。
WBCで残した結果は納得のいくものではなかったが、得たものは大きかった様子。栗原選手は1年前までは「自分自身のため」、昨シーズンは「チームのため」にという感覚でプレーしていたが、サムライJAPANのメンバーが「本当に心からジャパンのために」戦っている姿を目の当たりにして、より「チームのため」との意識が強くなったという。
また、力を付けることで運も鍛えられる可能性に気付き、「僕はまだまだ努力が必要です」と、さらなる努力を誓っている。
広島の主砲として、昨シーズンは144試合に出場、打率.332、23本塁打、103打点の成績を残した栗原選手。WBCでの経験と悔しさをバネに、今シーズンは一回り成長した姿を見せてくれるかもしれない。