1月19日には中国メディアがこの問題を相次いで報じており、地元紙の華商報は美術評論家や社会学者らの意見も掲載。そこには、作品が持つ芸術性や実の娘をヌードモデルに起用したことを高く評価する声、倫理的に容認できないとする声などが紹介されており、ネットユーザーと同じく専門家の間でも評価は真っ二つに割れているようだ。
こうした状況を日本語版中国情報サイトの「サーチナ」や「レコードチャイナ」などが相次いで伝えており、それを受けて日本のネットでも議論が繰り広げられている。日本では、モデルとなった娘の李勤さんが美人であるため、李父娘を支持する意見が多数。また、藤子・F・不二雄のマンガで主人公が画家である父のヌードモデルを務めていたことから、「リアル版エスパー魔美」と評する声も少なくない。
騒動の渦中にある李壮平さんは、倫理的な問題が指摘されるとは考えもしなかったとしたうえで、「娘の裸体を見ても決まり悪さなど感じず、幼いころに風呂に入れてやったのと同じだった」(サーチナより)と反論。自身も画家である李勤さんは「父のためにモデルになることは神聖な行為です。西洋の聖母やヴィーナスも裸体です。父親が実の娘に劣情を催すことがあるでしょうか?」(レコードチャイナより)としている。
さらに、李壮平さんの妻で李勤さん母も「制作中によく一緒にいたが、青春の美しい姿をこのような形でとどめておくことはすばらしい。自分にはそのチャンスがなかっただけに、うらやましいと思った」(サーチナより)とするなど、李一家は批判を気にしていない模様。しかし、李壮平さんのブログには、嫌がらせとみられる書き込みが相次いでいるという。