「シューティングウォッチ」は、ただひたすらボタンの連射数を計測するために作られた、一風変わった装置。申し訳程度に時計機能も付いていたが、明らかにメインは連射測定の機能だった。外観はカウンターと時計を表示するためのディスプレイに、モードを選択するための「select」ボタンと決定するための「run」ボタン、そして連射するための「I」「II」ボタンという実にシンプルな構成。にも関わらず、当時の小学生を熱狂の渦に巻き込み、90万個以上を販売した大ヒット商品だ。
復刻版の計画が最初に明かされたのは2005年、高橋名人の公式ページでアナウンスされた「シュウォッチ復活計画」だった。購入希望が一定数に達すれば再販するという企画だったのだが、その後、2年間の月日をかけてファンの声を集め、ついに昨年7月に販売されることに。そして、予約開始とともに注文が殺到し、アッというまに完売状態になった。
ただ、同9月には予約した人のもとに販売延期の通知が届き、11月1日には正式に発売中止を発表。復刻計画は「品質に問題があった」ことを理由に頓挫していた。それだけに、今回の販売開始に寄せられている期待は大きいが、数量限定での販売のため、予約期間中でも予定数量に達した場合は終了となる。欲しい人は早めに予約しておきたいところだ。