1年目のシーズンとなる今季、薮田投手はメジャーで26試合に登板している。ただ、当初はヒルマン監督の構想通りに中継ぎで起用されていたものの、成績が一向に上がらず、現在まで31回1/3を投げ、1勝3敗0セーブ、防御率5.46と大きく期待を裏切っている状態だ。6月25日にはマイナー降格が通知され、これまで12試合に登板しているが、3Aでも23回1/3を投げ、2勝3敗1セーブ、防御率5.40と状態は上がって来なかった。
薮田投手は2005年に先発投手から中継ぎ投手に転向したのをきっかけに、ロッテの「勝利の方程式」の一角として大ブレイク。2005年にはオールスターファン投票の中継ぎ投手部門で1位に、2006年はワールド・ベースボール・クラシックの日本代表として優勝に貢献、2007年はセットアッパー最高の栄誉である「最優秀中継ぎ投手賞」を獲得している。それだけに、メジャー1年目の途中での戦力外に失望するファンは少なくない。
なお、5月にレンジャーズの福盛和男投手、7月にヤンキースの井川慶投手が40人枠から外され、事実上の戦力外とされてしまった。日本人投手の苦難が続いている。