カシオ計算機はこれまでauのみに端末を供給。auの端末販売ランキングでは常に上位に名を連ねるなど、ユーザーから高い評価を得てきた。デザインに優れ、バランスよく機能を配し、使い勝手も良く、個性的。カシオ計算機の端末に抱かれるイメージの多くは前向きなものだ。古くからカシオ計算機の端末を愛用しているユーザーの中には、最近のauのサービスに不満を抱きつつも「カシオ計算機の端末が使いたいから」との理由で、キャリア変更を踏みとどまるケースも少なくない。
ソフトバンクモバイルへの端末供給の噂は、今年4月あたりからまことしやかに流れてきた。一部メディアが「端末供給を始める」と報じたものの、このときは両社は否定も肯定もしていなかったのだが、8月5日に行われたソフトバンクモバイルの2009年3月期第1四半期の決算発表の席で、孫正義社長が「カシオ計算機の端末も登場する」とポロリ。そのため、正式発表は「もうすぐ」と見られていた。
これでソフトバンクモバイルに端末を供給するメーカーは10社(シャープ、東芝、パナソニック モバイルコミュニケーションズ、NEC、ノキア、サムスン電子、セイコーインスツル、HTC、アップル、カシオ計算機)となる。