「あらっ便利!」は、納豆のたれをゼリー状の「とろみたれ」にすることで、たれ袋を撤廃。同時に「あらっ便利!」用の専用容器を開発し、納豆の表面を覆っていたフィルムもなくしてしまった。ミツカンはこれにより、全国の家庭から出るたれ袋とフィルムのゴミが、年間合計で45トンも削減できるとしている。
この商品を開発した理由は、ミツカンのお客様相談センターにかねてから寄せられていた消費者の声に応えるため。同センターには「たれ袋が開けづらく、食卓や服を汚すことがある」「フィルムで手やテーブルが汚れる」といった不満が多数寄せられていた。
ミツカンが今年7月に行った「納豆に関する調査」では、「納豆について、過去に一度以上『イライラする』と感じたこと」の項目で、半数以上が「ビニールのフィルムがつくと手が汚れる」「たれやからしのコブクロを開けそこね、中身が飛び散る」を挙げていた。「特にない」は1割未満で、9割以上の人は、納豆を食べるときに何らかの「イライラ経験」を訴えていたことが、「あらっ便利!」の開発に繋がったという。