なにかと高額な出演料が話題となるハリウッドスターたち。ハリウッド製作の映画やドラマは世界各国の広大な市場で配給される、つまりは巨額の売り上げが見込めるだけに、トップスターともなると、日本の俳優が手にする金額とはまさに桁違いの出演料が発生する。その金額は1本当たり数十億円以上の俳優も珍しくはなく、1億円以上のレベルならゴロゴロといるのがハリウッドの現実だ。

そうしたハリウッドスターたちの「稼ぎっぷり」が分かる、出演料の状況を米経済誌の「フォーブス」がまとめた。集計期間は2007年6月1日〜2008年6月1日までの1年間で、この間の稼ぎをランキング形式でまとめたものだ。

1位に輝いたのは8,000万ドル(約86億2,000万円)のウィル・スミス。この手のランキングではいつも上位にいる常連中の常連だが、7月2日から米国で公開された最新作「ハンコック」(日本では8月30日から公開)も、北米の興行収入で初登場1位(8作連続)を記録、独立記念日(7月4日)の週に公開された作品としては「トランスフォーマー」「スパイダーマン2」に続く歴代3位の記録を樹立している。先行上映を含め公開5日間で興行収入は1億ドルを突破しており、まさに「今、最も稼げるハリウッドスター」の一人と誰もが認める存在だ。

2位は7,200万ドル(約77億5,900万円)のジョニー・デップ。「パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド」はもちろん、「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」も世界で1億5,400万ドルの興行成績を上げるなど、昨年は大ヒット作が相次いだ。人気、実力、出演作の興行収入というあらゆる面でウィル・スミスとはそう差があるわけではなく、この2人がいまのハリウッドをけん引する2トップと言っても過言ではない。

3位は意外に感じる人もいるかもしれないが、5,500万ドル(約59億2,700万円)のエディ・マーフィがランクイン。一時は低迷した時期もあったエディ・マーフィだが、近年は声優を務める「シュレック」が大ヒットを記録したことで、コメディスターというよりは、声優としての稼ぎのほうが多い状況だ。3位になったのは、昨年公開された「シュレック3」の効果が大きい。

同じく5,500万ドルを稼ぎ、3位タイにはマイク・マイヤーズも名を連ねる。以下、5位は4,500万ドル(約48億5,000万円)のレオナルド・ディカプリオ、6位は4,100万ドル(約44億2,000万円)のブルース・ウィリスと続く。

全体的には女性よりも男性のほうが強い傾向が出ており、女優はトップ10内には一人もランクインしていない。かつては女性が強い時代もあったハリウッドだが、いまは男性に勢いがある時代のようだ。

◎ハリウッドの出演料ランキング(フォーブスまとめ)
1位 ウィル・スミス 8,000万ドル
2位 ジョニー・デップ 7,200万ドル
3位 エディ・マーフィ 5,500万ドル
4位 マイク・マイヤーズ 5,500万ドル
5位 レオナルド・ディカプリオ 4,500万ドル
6位 ブルース・ウィリス 4,100万ドル
7位 ベン・スティラー 4,000万ドル
8位 ニコラス・ケイジ 3,800万ドル
9位 ウィル・フェレル 3,100万ドル
10位 アダム・サンドラー 3,000万ドル
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