「ごくせん」の視聴率は第6回あたりから大きく下げ始め、ここ3回は21%台で推移。ストーリーのマンネリ化や、前シリーズとの比較で「質の低下」を指摘する声も上がっているが、それでも20%の大台はキープしていることに及第点を与えるファンは多かった。ただ、20%の大台はおろか、18%を割ってしまったのは「まさか」の展開。17.6%という数字は、終盤に向けて高視聴率を連発している「ラスト・フレンズ」の前3回(18.8%、18.0%、20.7%)の視聴率をも下回っている。
この視聴率急落はなぜ起きたのか。ひとつは日本テレビ系で19時台から「W杯アジア3次予選 日本vs.タイ戦」の生中継が行われた関係で、「ごくせん」の放送開始時間が通常よりも30分遅い21時30分からにズレ込んでいたこと。もうひとつは、裏のフジテレビ系が19時から「古畑中学生〜古畑任三郎生涯最初の事件〜」(13.3%)、21時から「古畑任三郎ファイナル・ラスト・ダンス」(14.1%)を放送していたこと。さらにテレビ朝日系も「相棒 劇場版大ヒット記念緊急SP」(16.9%)を放送するなど、諸条件が重なってしまい、「ごくせん」の視聴率に大きな影響が出たようだ。
今回は「ごくせん」にとって不運な結果となったが、通常の条件下に戻る21日の放送分は再び視聴率が上昇に転じる可能性も。果たして「春ドラマ」の視聴率競争の行方は如何に。