このメッセージは「FUCK YOU REDS」と表現したかったようで、鹿島側に3000人分しかチケットが配分されなかったことについての怒りを表していたのだとか。ただ、このメッセージを掲げた人たちの大半は、どんな文字が書かれているのか知らずにボードを持たされたという。
これに対して浦和サポーターは、「やりなおせ! やりなおせ!」という“激励コール”を起こすなど大人な対応をしていたが、不謹慎な言葉を公然と掲げようとしたことについて、ネットからは「道徳的にも教育的にもスポーツ的にも英語的にも恥ずかしい」「サカサポ(サッカーサポーター)の恥」など厳しい意見が大半を占め、鹿島ファンからも「情けない」という意見が飛び出していた。
こうした中で鹿島の私設応援団「インファイト」が、胸に大きく「FUCK YOU REDS!」と記されたTシャツを製作し、鹿島スタジアムのゴール裏コンコースにある店舗限定で販売を開始した。赤とエンジの2種類があり、赤は死神のキャラクター、エンジは「鹿島武者」が描かれている。
ところが、このTシャツについて批判が殺到。Tシャツの発売を紹介したサッカー情報サイト「サポティスタ」には、「反省という言葉も知らないのか」「今のこの時期に、このTシャツを売り出すって、どんな民度してるんだ?」「間違えてるよ FUCK Y R EOU D Sだよ」などのコメントが書き込まれている。さらに、インファイトのウェブショップにも苦情が寄せられたことから、同ウェブショップは「肯・否定様々なご意見がございますが、サイトでのトラブルの原因になる様な物は取り扱わないことといたします」としてTシャツの取り扱いを中止した。
サポーターのモラルが注視されている中でこうした商品を製作・販売したことは、軽率と言わざるを得ないのではないだろうか。「サポティスタ」のコメント欄には、鹿島サポーターと思しき人物からも「ちょっ恥ずかしいからやめてくれよ こんな奴等と一緒にされたくねーマジ」という批判が寄せられており、取り扱いを中止したことについても「こんな批判程度で引っ込めるなら、最初からやらなきゃいいのねぇ」という指摘がなされている。