そうした中、今度は米国のスポーツ専門テレビ局「ESPN」のウェブ版が、「DICE-K 2.0」という、動画を交えた3万字を超える「ダルビッシュ大特集」を公開した。米サイトにも関わらず、日本語版も用意するほどの熱い特集だ。
内容は多岐にわたっており、ダルビッシュ投手を取り巻く現状や、イラン人の父親・ファルサさんへのインタビュー、日本球界で活躍するボビー・バレンタイン監督や元日本ハムのトレイ・ヒルマン監督の声、日本人メジャーリーガーの歴史、プロ野球とメジャーリーグの関係性、そして日本の少年野球の現状に至るまで。ダルビッシュ投手を軸にしながら、懇切丁寧に日本球界を分析した内容だ。
特集の中でダルビッシュ投手はメジャーリーグへの思いを語っているわけではない。もちろん、日本ハムも現時点では公に移籍を認めているわけではない。だが、すでに米国では「日本のNo.1投手」として認知され、メジャーのスカウトも水面下では獲得に向けて調査を始めていると言われており、ポスティングシステムでのメジャー移籍が実現するその日まで、今後も米国から熱視線が送られることになりそうだ。