こうした激戦が繰り広げられた埼玉スタジアムで、試合開始前にサポーター同士による異様な光景が展開されていた。この試合は今季2番目となる5万4450人を動員。そのうち、鹿島側には3000人しかチケット配分を与えられなかったという。これに対して鹿島サポーターが激怒し、選手入場時に「FUCK Y R EOU D S」という謎のメッセージを掲げた。どうやら「FUCK YOU REDS」と表現したかったようで、あまり感心できる行動ではないのだ。
そんな鹿島サポーターに対して、浦和サポーターは「やりなおせ! やりなおせ!」という激励コール。さらには、審判団に対して万雷の拍手で迎えるなど、対照的な応援をしていたという。
こうした鹿島サポーターの“暴挙”に対して、ネットでは「公然と「FUCK YOU」とか掲げる神経も信じられないけど、さらにそれを失敗する恥ずかしさ。小学生にも失笑されてましたよ」や「こりゃ道徳的にも教育的にもスポーツ的にも英語的にも恥ずかしい」といった批判が殺到。「サカサポ(サッカーサポーター)の恥」という厳しい意見が多数を占めている。
また、サッカー情報サイト「サポティスタ」では鹿島サポーターが掲げた崩れた人文字の写真を掲載し、「帰りの南北線の鹿サポ女性4人組の会話抜粋」として、「だいたいさあ、ああいう事やっていい結果になったためしないよね」「去年の鹿島のレッズ戦もそうだし、金沢のガンバ戦(虐殺された試合、話によるとガンバ大阪ぶっ殺せ!とか叫んでたらしい)」「あの時(金沢)のコールなんてさ「もっと声出せ!」とか言われてもやりたくないよね、やらなかったもん」「サポのせいで馬鹿なチームだと思われて選手達が可哀想だよね」との声を紹介しているのだ。
こうした“暴挙”は、他の鹿島サポーターだけでなく、観客数減状態が続いているクラブにとっても迷惑な行為。ともに熱いことで知られる鹿島サポーターと浦和サポーターだけど、今回はそのモラルに差が出てしまったようなのだ。