楽天の野村監督は、福盛投手の移籍が決まると、メジャーで成功する可能性について予言。「普通にいけば通用せんわ。直球とフォークしかない投手だから。フォークは見極められるとボールになる」と、厳しくも、現実的な評価を下していたなり。ただ、福盛投手自身も自分が「並」の投手であることは自覚していたようで、各種インタビューなどでは、「自分レベルの投手が成功すればメジャーへの道が広がる」といった発言も見られたなりよ。
そうして迎えた今年のオープン戦、福盛投手は防御率0.00でフィニッシュ。さまざまな懸念を吹き飛ばす活躍にレンジャーズの首脳陣も高評価を与え、ファンの間からも「ひょっとすると……」と、前向きな声も上がり始めたなりね。
でも、いざ開幕を迎えると、現実は甘くはなかったなり。3月31日のマリナーズとの開幕戦に7回から登板した福盛投手は、1/3回を投げて2安打2四球3失点の炎上デビュー。2試合目となる4月4日のエンゼルス戦では1回を0点に抑えたなりが、11日のブルージェイズ戦では1/3回を投げて4安打1四球3失点と、再び炎上してしまったなりよ。開幕戦では福盛投手の決め球であるフォークボールをキャッチャーが上手く捕球できないシーンがあり、福盛投手に対する同情の声も聞かれたなりが、11日の試合は明らかに内容が悪く、ネットでは「やっぱりメジャーには通用しない」とのムードが漂っていたなりね。
そして13日。レンジャーズから福盛投手の3Aオクラホマへの降格が発表されたなり。メジャーで投げたのは3試合のみ、1回2/3を投げ、6安打6失点、防御率32.40と、2年総額300万ドルの契約に見合う結果ではなかったことを考えれば妥当な判断。もちろんマイナーで調整をした上で再びメジャー昇格を目指すことになるなりが、果たしてはい上がることができるのか、はたまたこのままマイナーでシーズンを終えてしまうのか。奮起に期待したいなりね。