メーカー別のシェアでは、シャープが2位(パナソニックモバイルコミュニケーションズ)のほぼ倍となるシェアを確保し、2年連続で首位を維持。強力な「AQUOS」ブランドに加え、NTTドコモ、au、ソフトバンクの3キャリアへの供給体制を整えていることが、圧倒的なシェアに繋がっている。
2位のパナソニックモバイルコミュニケーションズは、豊富な機種バリエーションが好調で、2年連続の2位を維持。昨年初めて投入した「VIERAケータイ」(P905i)は、冬商戦のセールスランキングを独走するほど圧倒的な人気を集めた。今年は王者「AQUOS」vs.新鋭「VIERA」の戦いがより鮮明化することになりそうだ。
3位には年間を通じて急激にシェアを伸ばした富士通がランクイン。シニア層を中心に根強い人気を誇る「らくらくホン」シリーズに加え、大画面とヨコモーションを訴求した「F904i」と「F905i」の販売が好調で、2006年の5位から2ランクアップとなった。そして4位は AV機能に力を入れた東芝、5位はNECと続く。
昨年から新たな販売方式に変更されたことにより、端末の買い換えサイクルが長期化。その影響でケータイ端末の販売台数は、今年から年々落ちていくと見られている。2007年の5,230万台という販売台数は、もう超えることのできない金字塔として、ケータイの歴史に刻まれる……かもしれない。