その名誉ある銀星章を、このたびテキサス出身の女性が授与されることになったそうです。女性としては第二次世界大戦中、4人の看護婦兵が受け取って以来のことで、史上2度目なんだとか。しかもこの女性はまだ19歳という若さというから驚きです。
モニカ・リン・ブラウン特技兵は、陸軍兵士として昨年4月にアフガニスタンで赴任中でした。救急隊員として、負傷した兵士を応急手当する役割を担っていたそうです。ある日、彼女の属する軍隊が移動中に爆破攻撃を受け車両が炎上、5人が負傷してしまいます。しかし彼女とその他の兵士数名は、己の危険を顧みず救出に走りました。敵からの銃弾が飛び交う中へ飛び出して行き、その兵士たちの元へ。そして自分の体を盾にしつつ、彼らを安全な場所まで移動させたのだとか。
女性が大人ひとりを背負うといえば、相当の力が必要なんですが(汗)。それでも数百メートル離れた安全な場所まで、5人全員を移動させ適切な応急処置を行い、救出のヘリコプターが到着するまで待機したブラウンさん。その後負傷した彼らは全員、一命を取り留めたそうです。
爆破の瞬間から救出が終わるまで、いつ自分も撃たれるか判らない状況にいながら、彼女はとにかく何も考えられずに、
「ロボットになったみたいに」
ただ戦友を助ける任務だけにひたすら集中したそう。恐怖心もかなぐり捨てて、なかなか出来ることじゃありませんよね。
陸軍も彼女を
「己を犠牲にした勇気ある行動として、戦地に赴く兵士全員の鏡」
として称えているとか。