「みかん鍋」は焼いたみかんをまるごと皮のまま鍋に浮かべて食べるという、従来の定番鍋料理にはなかった食べ方が楽しめる、山口県周防大島町の名物鍋料理。もともと古くから周防大島町で食べられていた鍋料理……というわけではなく、山口県の名産でもあるみかんと、地魚を使った新しい名物として、周防大島町の料理店8店と鍋奉行会事務局が2年ほど前に開発したのが「みかん鍋」だ。
これまで周防大島町にあるホテルなどで観光客向けに提供され、口コミで評判を呼んでいたが、観光客以外にも「みかん鍋」を楽しんでもらおうと宅配セットの販売を開始。物珍しさもあって、今冬、メディアが食いついた格好だ。最近だと、「dancyu」(プレジデント社)の2008年2月号に掲載された「冬の瀬戸内 新『ご当地グルメ』紀行」という特集で、2ページに渡り「みかん鍋」が紹介されている。
ちなみに「みかん鍋」には定義があり、「体に優しい橘皮が香る『鍋奉行御用達』の焼きみかん」「爽やかな柑橘の香りを練り込んだ地魚のつみれ」「薬味としてピリリと辛いみかん胡椒」「お鍋の最後はふわふわメレンゲによるみかん雑炊」と、具材や薬味、調理方法が厳しく定められている。これらをすべて揃え、届いたらすぐに「みかん鍋」を楽しめるのが宅配セットというわけだ。
まだまだ寒い季節が続くだけに、暖かい鍋料理を自宅で楽しむのはまさに至福。普段から食べ慣れた定番鍋料理も悪くはないけど、ちょっと変わった鍋も食べてみたい。そんな気分の人は、ぜひチャレンジを。