そんな中、クラブワールドカップ(W杯)出場のため来日しているACミラン(イタリア)のMFカカ選手のサインをもらうよう、同大会を中継する日本テレビの記者におねだりしていることが伝えられた。カカ選手が12月8日に開催された格闘技イベント「K-1」を観戦したことから、「部屋に稽古見に来ないかな」とも話していたのだ。朝青龍は無事カカ選手のサインを手に入れたようだけど、横綱と今季世界年間最優秀選手との接点は地元イタリアでも話題になっているのだそう。
夕刊フジによると、“朝青龍騒動”の発端となった中田英寿氏とサッカーを興じていた映像がイタリアでもテレビ放映され、この映像を見た地元の人たちは、「横綱は絶対に誰も通さない優れたストッパーになれる。プレミアリーグへ行ったらどうか」「世界最強のDFだ」と絶賛しているそうなのだ。
たしかに朝青龍の敏捷性は力士の中でも突出したものがあり、あの体格でゴール前に立ちはだかられたら相手選手にとって脅威となりそう。しかし、映像内で朝青龍がイングランド代表ウェイン・ルーニー選手のユニホーム(2006年W杯ドイツ大会モデル)を着ていたとはいえ、なぜセリエAではなくプレミアリーグなのだろうか……。それはともかく、これをきっかけに朝青龍の存在がイタリアでも有名になり、今回のカカ選手にサインを求めたこともニュースになったようなのだ。
朝青龍もイタリアが大好きなようで、ドイツW杯でもイタリア代表を応援。優勝時には「ジーンときた。オレも気持ちが盛り上がってきた。みんなはブラジルやイングランドが優勝するって言ってたけど、オレは違うんだよ」(日刊スポーツより)と自慢げに語っていた。
日本で波紋を呼んだ映像が大好きなイタリアで絶賛されるとは朝青龍本人も考えつかなかっただろうけど、これをきっかけにイタリアで相撲人気が上がれば、海外巡業や海外公演が行われるかもしれないのだ。