「ダ・ヴィンチ・コード」はダ・ビンチ作品についての多くの流説を結びつけた内容で、「最後の晩餐」にはイエス・キリストがマグラダのマリアと結婚しており、彼女はキリストの子供を身ごもっていたことを示す暗号が隠されているとした。この内容はキリスト教の世界で大反響を呼び、現在も研究者たちの間で議論が続けられているのだ。
今回の新説は、ジャズ奏者のジョバンニ・マリア・パーラ氏が著書「隠された音楽」で発表したもので、「最後の晩餐」に描かれているパンを線で結び、これを1番下の線として5線を引き、描かれている人物の手と5線が交わる点に音符を置くと、40秒間の荘厳なレクイエムになるのだという。通常とは逆の右から演奏することによって成り立つのだけど、ダ・ビンチは鏡文字を書くことで知られていることから、パーラ氏は逆書きを音符に当てはめてみたのだそう。
音楽家としても一流の才能を発揮したダ・ビンチなだけに、これも1つの暗号(コード)として、音楽版「ダ・ヴィンチ・コード」なのではないかと注目されているのだ。しかし、ダビンチ研究の大家であるレオナルド理想博物館館長のアレッサンドロ・ベッツォージ博士は「存在しないもの(音符)を見るのは危険なことだ」(産経新聞より)としている。
先日、イタリアのデジタル画像処理会社HAL9000が公式サイトに160〜170億画素という超高解像度画像を掲載したのだけど、興味のある方はこの画像をもとに音符を描いて演奏してみても面白いかもしれない。