「小田急バーチャル鉄道博物館」はCGで制作した3Dのバーチャル博物館。CGの鉄道車両を展示する「車両展示室」や、1927年の小田急線開業から現在に至るまでの歴史や、沿線の発展の推移などを画像と解説文で届ける「沿線フォトヒストリー」、引退した車両や現役の車両、過去のイベント列車など、小田急線の車両の概要や画像などを収蔵する「小田急資料室」、初級・中級・上級の難易度が用意された「クイズ・ザ・オダキュー」など、小田急電鉄や沿線に関するさまざまなコンテンツを発信していく。
目玉の「車両展示室」では、開業当時の通勤車両「モハ1形」や初代ロマンスカー「SE(3000 形)」などの引退した往年の車両から、今年9月にデビューしたばかりの最新の通勤車両「4000形」まで、10車種をCGによるリアルな3Dで再現している。展示車両は、360度回転させることができるほか、CGムービーで、開業当初の風景の中に最新車両を走行させたり、逆に現在の小田急線の風景の中に引退した車両を走行させたりすることも可能だ。鉄道ファンにはたまらない「博物館」と言えるだろう。
近年、鉄道がかつてないほどの盛り上がりを見せている。「タモリ倶楽部」(テレビ朝日系)で不定期に取り上げられる鉄道企画をはじめ、今年の「春ドラマ」では鉄道研究会をテーマにした「特急田中3号」(主演:田中聖、TBS系)が放送され、マニアの間で人気の鉄道紀行マンガ「鉄子の旅」もアニメ化、「鉄道アイドル」(豊岡真澄)なるカテゴリも登場するなど、鉄道への注目度は高い。今後も鉄道各社から、鉄道ファンのみならず、一般の人も魅了するようなコンテンツを投入して欲しいものだ。(モノメトロ編集部)