「チノパン」の後を受け、2001年の秋から2002年の秋まで、同じ枠、同じスタイルで放送されていたのが、2001年入社の新人(当時)・高島彩アナが司会を務めた「アヤパン」(関東ローカル、月〜水)。よりバラエティ色の強くなった「アヤパン」では、高島アナが番組企画の一環として「着信のドレイ」(作詞:秋元康、作曲:馬飼野康二)で歌手デビューを果たしたりもしているなりよ。この番組が、昨今のフジテレビのアイドルアナ路線を加速させた一因となったのは間違いないなりね。
「チノパン」「アヤパン」の成功(話題性の面で)により、フジテレビはその後も同じように新人アナを抜擢した番組を作るのかと思いきや、以降、中野美奈子アナ、平井理央アナ、本田朋子アナなど、アイドル路線まっしぐらな女子アナがいたにも関わらず、この「○○パン」シリーズは制作されることがなく現在に至っているなり。
でも、「アヤパン」から5年の沈黙を経て、遂に「○○パン」シリーズが復活することになったなりよ。10月15日から、新人の生野陽子アナをメイン司会に据えた「ショーパン」(関東ローカル、月〜木、0時45分から)が放送されることになったなりね。まだ生野アナと聞いてもピンと来ない人が多いと思うなりが、福岡大学出身というフジテレビには珍しい経歴の持ち主で、学生時代には地元・福岡でタレント活動をしており、ローカルCMやローカル番組などに出演していたこともあるようなり。現在はまだBSフジのニュース番組程度でしか目にする機会はないだけに、「ショーパン」で一気にブレイクする可能性が高いなりね。
メディアが「新人アイドルアナの登竜門」と捉えている「○○パン」シリーズへの起用は、フジテレビが今後、生野アナを猛プッシュしていくことの現れ。入社式で「10年後、フジテレビの看板アナになっていたい」(Wikipediaより)と宣言したという逸話を持つ生野アナ、本当に10年後にはそうなっている……かも。