これだけのヒット商品となっているのは、ゲーム機という枠にとらわれず、幅広い年代&非ゲームユーザー層に訴求できる学習やトレーニング系のソフトが受け入れられていることが大きいなりが、この方向性をさらに先鋭化させ、実際の教育の現場でニンテンドーDSを活用する動きが、最近活発化してきているなりよ。Narinari.comでは2006年9月に、京都府八幡市教育委員会が中高生を対象にニンテンドーDSを使って英単語を学ばせる実践研究を始めた話題をお伝えしたなりが、今度は大阪電気通信大学が実験レベルではなく、授業に本格導入することを決定したなりね。
朝日新聞によると、大阪電気通信大学は昨年7月から英語の一部のクラスでニンテンドーDSを試験的に導入。遊び感覚が学生に受けたほか、授業中の私語も減り、ほぼ全員の聞き取りの成績が上がるなど、その効果はてき面だったというなり。そのため、年内をめどに1,2年生の必修科目のうち、英語、物理、力学などで全学生にニンテンドーDSを貸与し、授業を行うことを決定したなりよ。大阪電気通信大学は独自にソフトを開発しているほか、完成したソフトはパッケージ化して市販することも視野に入れているのだとか。
ニンテンドーDSはパソコンに比べると安価で、学生全員に貸与しても学校側の負担は少なくて済むため、こうした成功事例の報告が相次げば、ほかの教育機関に広がりを見せるのは必至。大学、高校、中学、小学校、そして塾まで、ニンテンドーDSは一人一台どころか、一人二台(自宅用、学校や塾用)の可能性を秘めているとも考えられるなりね。
ゲーム機で楽しみながら学ぶというコンセプト自体はファミコンの時代からあったなりが、四半世紀の熟成期間を経て、ようやく花開く時が訪れたなりよ。学校は大口の顧客だけに、この流れが加速していけば任天堂もウハウハなりよね、きっと……。