でも、ひょっとするとバンクーバー五輪で日本の選手(女子)の前に立ちはだかるかもしれないライバルの名が、日本のメディアに登場する機会が増えているなりよ。そのライバルの名はミライ・ナガス。米国でメキメキと頭角を現している、若干14歳の米国フィギュアスケート界の新星なりね。
ミライ・ナガスこと長洲未来は、米国で寿司店を営んでいる日本人の両親の間に生まれた純粋な日本人。現在は日本と米国の二重国籍なりが、フィギュアスケートの大会には米国代表として出場しているなりよ。今年は1月に行われた全米ジュニア選手権で優勝、3月の世界ジュニアフュギュアスケート選手権では銀メダルと、この世代の人材不足が指摘される米国のフュギュアスケート界にとっては、エースのキャロライン・ジャンと並び、大きな期待が寄せられている選手なりね。
まだ最終的にどちらの国籍を取るのかについては未定のため、日本の国籍を取得して、日本の代表として五輪に挑むという可能性も残されてはいるなり。それはそれで、安藤美姫や浅田真央らとの、世界トップレベルの代表枠争いが間近で見られるという贅沢なことになるので、楽しみは増えるなりよね。個人的には米国籍のまま、五輪の舞台で「日本人対決」という珍しいパターンになったほうが、面白みを感じるのは確かなりが。
ミライ・ナガスか、長洲未来か。今後、どのような成長を見せ、日米どちらの代表として世界の舞台に立つのか、皆さんもぜひ注目を。