キャンプ途中からある程度結論が見えてはいたなりが、中日が最終的に下した判断は「合格」。これにより、中村選手は今季、中日のユニフォームを着て初めてセ・リーグでプレーすることになったなりよ。ファンはもちろんなりが、浪人や引退は絶対に避けたかった中村選手自身が最もホッとしているのは間違いなさそうなりね。
ただ、中日は支配下選手登録している選手がすでに69人(上限は70人)に達しているため、育成枠での契約となるなり。育成枠の選手はほぼ練習生のような扱いで2軍の試合にしか出場できないなりが、6月までは支配下選手として登録変更することができる(=1軍の試合にも出られる)ので、今後は次のステップである「支配下選手登録切符」を目指して、まだまだ気を抜けない日々が続くなりね。
中村選手との育成枠での契約について、一部のライバル球団の関係者からは「建前」との見方も。開幕戦で中日とあたるヤクルトの佐藤博スコアラーは、合否発表のある前日の24日の段階で「開幕スタメンでしょう。合格するんでしょ。合格しても育成選手? フフッ、支配下選手にしますよ」(中日スポーツより)と見ており、左投手の多いヤクルトに中村選手をぶつけてくるのでは、と警戒を強めているなりよ。
左手首のけがも完治し、中村選手も近年にはなかったほどやる気満々。もともと実力があるのは分かり切っているだけに、1軍レギュラーに昇格した折りには、中日は相当な破壊力を持った打線になりそうなりね。年俸はオリックスが提示した8,000万円から400万円、背番号も練習生扱いの「205」と、まさに出直しとなる中村選手。2007年のシーズンにどのような結果を残してくれるのか。注目しておきたいところなり。