そして昨年、こうした傾向が顕著に数字に現れたなりよ。30日に日本映画製作者連盟が発表した2006年の全国映画概況によると、邦画の興行収入は過去最高の約1077億5000万円となり、洋画の約948億円を大きく上回ったなりね。邦画が洋画を上回ったのは、1985年以来、実に21年ぶり。洋画は前年比18.5%減と失速傾向で、なかなか回復の兆しが見えずにいるなりよ。
それでは簡単に、2006年の邦画の興行収入ランキングを簡単にまとめておくなりね。
◎2006年度の邦画興行収入ランキング
76.5億円「ゲド戦記」(東宝)
71.0億円「LIMIT OF LOVE 海猿」(東宝)
60.8億円「THE 有頂天ホテル」(東宝)
53.4億円「日本沈没」(東宝)
52.0億円「デスノート the Last name」(ワーナーブラザーズ)
50.9億円「男たちの大和/YAMATO」(東宝)
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34.0億円「劇場版ポケットモンスター」(東宝)
32.8億円「ドラえもん のび太と恐竜2006」(東宝)
31.0億円「涙そうそう」(東宝)
30.3億円「名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌(レクイエム)」(東宝)
28.5億円「デスノート 前編」(ワーナーブラザーズ)
22.0億円「明日の記憶」(東映)
21.0億円「トリック 劇場版2」(東宝)
20.8億円「県庁の星」(東宝)
20.0億円「ブレイブ・ストーリー」(ワーナーブラザーズ)
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18.8億円「あらしのよるに」(東宝)
18.0億円「木更津キャッツアイ ワールドシリーズ」(アスミックエース)
17.8億円「子ぎつねヘレン」(松竹)
14.0億円「フラガール」(シネカノン)
13.8億円「映画 クレヨンしんちゃん 伝説を呼ぶ踊れ!アミーゴ!」(東宝)
13.6億円「UDON」(東宝)
13.1億円「嫌われ松子の一生」(東宝)
12.5億円「永遠の法」(東映)
12.0億円「博士の愛した数式」(アスミックエース)
12.0億円「バルトの楽園」(東映)
12.0億円「手紙」(GAGA)
10.8億円「チェケラッチョ!」(東宝)
10.5億円「タイヨウのうた」(松竹)
このランキングを見て改めて気が付かされるのは、圧倒的な東宝の強さ。日本映画で話題になった作品はほとんどが東宝の作品だった……と言っても過言ではないほどなりよ。日本映画の活況を支えているのは東宝、とも言えるなりね。
2007年も話題作が目白押しの邦画界。昨年を上回るほどの話題を提供してほしいなりね。